理事長小山内美智子。障がいがあっても地域で自立生活をし、ケアを受けながら働くことを望みます。私たちはケアを受けるプロです。恋愛、結婚、出産、性について語り合いましょう。

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自立生活センター NPO法人札幌いちご会

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お知らせ

雪が溶けました。二期目の市長に会いに行きましょう。

4月18日はとてもあたたかい日でした。この日は札幌市の障がい福祉課から4人もの方が来てくださるので、はりきっていました。札幌介助研究会の人たちが集まり、いろいろなことについて討論をしました。私は、重度の障がいがある人が職場介助者の手により働ける制度を、ぜひ取り入れるように言いました。

 去年から『重度障がい者に必要な在宅介護の在り方検討会』を全6回おこない、報告書が出来上がりましたが、ちょっと足りない言葉もあるように思え、私としてはもう一度書き直したいくらいでした。「1日24時間の介助時間をください」ということは、年間2000万円の介護給付費がかかります。年間2000万円で1人の命が守られ、その人は安心して生きられます。

 しかし、介助とはなにかということを、最近私は考えています。してもらうことばかりを主張していると、障害のない人たちは、障害のある人たちの気持ちを理解できなくなってしまいます。「贅沢だ」とも言われるかもしれません。安心して生きることが贅沢なのでしょうか。365日どう生きるか、を訴えなければいけません。

 私は手も足も使えず、言葉だけしか出ません。しかしこうして、原稿は秘書の手によって書きます。いちご会の理事長だから、秘書をつけていただけているのであって、多くの障がい者は昼間黙って過ごし、トイレをガマンしながら家にいたり、就労支援事業所に行き、なにもすることもなくボーっとしていたりする人も多い。

 障害があるからこそ、社会貢献できることがたくさんあるのです。立って歩ける人と視線が違うのです。例えば、障害のない人がバリアフリーチェックをおこない、「あの建物は大丈夫だったよ」と言ったとします。しかしその人の言葉を信じて、車いすで行ってみると、階段があったり障がい者用トイレが無かったりするのです。ドアもなかなか重くて開かないこともあります。やはりバリアフリーチェックは、ヘルパーさんと障がい者が一緒に行ってこそ、成功すると思えます。障がい当事者の声を聞くことで、本当のバリアフリーチェックができるのです。

 検討会により、ヘルパー時間に非定型を導入するよう提案することになりましたが、市の福祉課の方達の話をよく聞いていると、財務課がどこまで予算を伸ばすか、札幌市長が介護問題にどれだけ力を注ぐのか、によって決まるというように、私には聞こえました。あの6回の会議はなんだったのか、という結果にならないように、私たちはもっと、市長に手紙を書いたり、会いに行って予算をどれぐらい伸ばそうとしているのかを聞きに行ったりしなければならないと思います。そんなことをしても無駄じゃないか、という考えをする人もいるかもしれませんが、これからの私たちの命がかかっているのです。

話し合いと戦いは、新たな幕開けです。障がい者の皆さん、ぜひ札幌介助研究会に来てください。本音を語り合い、行政にぶつけていかなければなりません。

 

 札幌市障がい福祉課から、4人もの職員の方が来てくださいました。係長は2人になりました。新しい係長の方は以前、固定資産税のことをおこなっていたと聞き、税金がどう動いているのか、札幌市の福祉予算はどこまで伸びていくのか、などの話を聞いてみたかったです。またお会いできると思います。

 いくら夢を言っても、福祉を良くするためには税金が必要なのです。でも、重い障がいをもっている人でも、働いて税金を払う方法はあります。なので、福祉予算を上げることを躊躇しないでほしいです。

 

以下は、札幌市障がい福祉課へ提出した意見書です。

 

 

在り方検討会の次のステップについて

 

札幌いちご会 小山内 美智子

 

 

2019年度の非定型を取り入れる準備段階のタイムスケジュールが決まっていたら、教えてください。

・検討会が作成した意見書を、アンケート対象者(重度訪問介護サービス利用者・事業所)にも配布しましたか?

・支給量の想定日数で、月30日と月31日と分けている市町村が、全国的にあるのかどうか?

・重度訪問介護の利用範囲に通勤、通学を認めたなら、職場介助者も認めるべきだと思う。市長は「テストケースとしてやったらいい」とおっしゃっていたが、このことも1年で検討できるのかを、お聞きしたい。

・介護人材を増やしていくためには、具体的な方法論を考えないといけない。全国・世界的な例を集めて、検討会をおこなわなければいけない。重度訪問介護を受けている障がい者自身がアイディアを考えなくてはいけないと思う。

・「日中活動系サービス事業所の基盤整備と拡充」と書いてあるが、障がい者ばかりが何十人も何百人も固まって日中過ごすことは、やめたほうがいいと思う。ヘルパーの力を借りながら、地域にあるカルチャーセンターや幼稚園~大学へ行き、講演会をおこなったり一緒に遊んであげることが大切ではないだろうか。老人ホームなどに行き、手紙を代筆してあげたり話し相手をすることも、大切ではないだろうか。とにかく今までおこなってきた入所型の日中活動系サービス事業所は、増やしてはならない。障がい者の存在をさらすことが、重度訪問介護の人たちにとって最も重要な仕事だと思う。

・「重度障がい者に必要な在宅介護の在り方検討会」に続いて、今まで話し合いに参加しなかった重度訪問介護の人やヘルパーさんを招き、ヘルパー派遣をどのようにしているかという失敗談や成功談を聞くことが大切だと思う。障がい者たちもヘルパーさんの働き方について、よく考えなければいけないのではないだろうか。朝2時間、夜1時間とケアを頼み、そのような人が現れると信じている人がいる。ヘルパーさんと一緒に過ごし、なにか楽しむことを考えたり出かけたり、学んだりすることが大切だということを伝えたい。自分の立場だけを考えてもヘルパーは来ないということを、これから一緒に考えなくてはいけない。ヘルパーが集まらない理由は、社会全体が人手不足ということもあるが、ケアを受ける人たちが、どのようにしたらヘルパーが来てくれるかを学ぶ場を作りたい。札幌市としてそのような会をつくるために、1か月あるいは2か月に1回でもよいので話し合う場をつくってほしい。

ヘルパーさんたちはヘルパー学校に行ったり介護福祉士や社会福祉士の資格をとる人がいる。ケアのやり方を学んでいるが、私たち重度障がい者は「ケアをどのようにして受けたらよいか」ということを学ぶ機会が少ない。そのようなことをおこなわなければ、せっかく来たヘルパーさんが辞めてしまうことにつながる。

私たち『札幌介助研究会』として月に1回勉強会をしているが、もっと多くの障がい者たちやヘルパーに呼びかけて、ケアをする側と受ける側の思いやりを勉強していきたいと思う。これらのことを札幌市として、積極的に協力していただきたい。

 

 

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