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苗から学ぶこと

 

 札幌は雪が降り、冬の景色になってしまいました。私は今日からズボンの下にタイツをはいています。洋服はシャツ2枚とブラウスとセーターの4枚も着ています。朝の着替えに時間がかかるようになり、時計を見て「早くやらなくちゃ」と心があせります。

 11月14日に北海道大学の作業療法学科に講義をしに行ってきました。今私の仕事のケアをしてくださっている人が、ちょっと足を痛めているので、先生に車から車いすへ移乗していただいたり、コートを脱がしてもらったりした時、(この先生、ケアがとても上手いなぁ。病院にいた時、ケアをやっていたのかなぁ)と不思議な手ごたえを感じました。とてもケアが上手かったので、「アルバイトでヘルパーをやってみませんか?そうすると良い論文が書けるかもしれませんよ!」と言ってみたかったけれど、ぐっと言葉をのみこみました。 >>続きを読む

安らかに死んで行けるのか

 「高齢者向け住宅相談員養成研修」に行ってきました。老人ホームを経営していく人たちの研修でした。毎年行っているので、同じような話になってしまいました。

 昔も今も障がい者施設や老人ホームでは、虐待がおこなわれています。私の入っていた施設では、自分で靴を履かないと昼食があたらなかったり、理学療法士が手を逆に曲げたり股を無理やり開かせたりしたことを話しました。おねしょした友達が窓から雪の中へ真っ裸で放り投げられたこともありました。残酷な風景をたくさん見てきました。今では虐待という言葉がありますが、昔はなにもありませんでした。

老人ホームにボランティアへ行き、手紙の代筆をしたことがありました。危篤状態のおじいさんがいて、私の胸をさわらせてほしいと言いました。引き出しの中からはお金がたくさん出てきて、「みんなアンタにあげるから胸さわらせてくれ」と言われたことは忘れられません。

 人間はどう安らかに死んでいけるかが課題です。そのおじいさんは、お母さんの胸を思い出していたのかもしれません。次の日そのおじいさんは、亡くなりました。まだ18歳の私でしたからショッキングな出会いでしたが、胸をさわらせてあげたことに後悔はしていません。 >>続きを読む

ヘルパーさんもいろいろ、障がい者もいろいろ。

 11月7日、渡邉琢さんの「ヘルパーさんが障がい者に虐待を受けている!?」という講演会を終えてから、来年はどんな講演会をおこなっていこうかと考えると、胸と頭が痛くなっています。仲間たちの狭いアパートの中でヘルパーさんと本人の間になにが起こっているのかを、検証していかなければならないのではないのでしょうか。渡邉さんはたくさんの人のケアをしてきたり、色々なヘルパーさんから意見を聞いたりして、なんとか解決したいと考えています。障がい者から頭や顔を殴られるケースもあると聞き、私には考えられないことだと思いました。手で顔をたたく力があったなら、なんでもできるのではないかと思ってしまいます。

 ケアを受ける側もする側も同じ人間です。ヘルパーさんによっては、どこかで面白くないことがあって機嫌が悪いまま仕事に入る時があります。そのことについて、ずっと相談を受けなければならない時もあります。私も色々あり、ヘルパーさんに泣き言を言う時もあります。人間関係や仕事の愚痴を、どこに叫べばいいのか。人は迷って生きています。 >>続きを読む

座り込み日和

 座り込みがやっと終わりました。頭と体が疲れています。できることなら、もう座り込みはやりたくありません。あるいはなにか違う方法で、ヘルパーさんを呼びかけるテクニックを考えたいと思います。

 でも昨日は暖かな小春日和で、たくさんの方が座り込みに参加してくれました。いちご会の職員によると、参加人数は50名まで数えられましたが、正確な人数はわからなかったそうです。

 毎日新聞と共同通信の方々が来てくださり、すっきりした原稿を書いてくださり大変感謝しています。テレビ局が来なかったことが残念ですね。座り込みくらいでは取材に来てくださらないのですかね。今度は切腹しないとダメなのかしら(笑)。

 札幌市福祉課の方々は、ご親切に座り込みをおこなう所までご案内してくださり、見守りまでしてくださいました。こんなに穏やかな座り込みはあるのかな、と不思議に思いました。最後に福祉課の部長さんも来てご挨拶をしてくださり、「みなさんのご意見を受け止め、札幌市としても対策をとれるよう前向きに検討していきたいと思いますし、国にもお伝えします」というようなことを、おっしゃってくださいました。これで終わってはいけないと思い、私は「みんなの意見を聴く場をつくってください」とお願いしました。 >>続きを読む

いよいよ座り込みです

 いよいよ明日は座り込みの日です。座り込みを呼びかけた私が、行くことを一番悩んでいます。風邪をひいたらどうしよう、という悩みです。私は風邪をひくと一か月も二か月も寝込んでしまうからです。他の障がい者の仲間たちにも呼びかけましたが、「風邪をひくのが怖い」と来られない人もいます。そのように言われると「そうね、来ないほうがいいよ。」と言ってしまいます。なんでこんなに寒い時に計画したのか。それは誰かを待っていたからなのです。その理由はシークレットです。

 でも座り込みは早く切り上げ、札幌市の福祉課の人たちが、市役所の中に入れてくれて話を聞いてくださるとのことです。安心しました。座り込みというと役所を責めることになりますが、今回は違います。役所の方々は困っているけど、好意的です。 >>続きを読む

ゆっくり眠りなさい

 選挙に行ってきました。なにがあっても私は選挙に行っています。今年は誰に入れていいか、まったくわからなくなりました。でも、マスコミに書いてある通り、最後にもめて少し整理されたように思えます。選挙の結果はノーコメントです。しかし、片方の党が圧倒的に勝ってしまうことは、日本社会にとって危険なことです。政治は常にシーソーゲームのように、勝ったり負けたりすることが大切だ、ということをスウェーデンの方が言っていました。政権をとった方がどんなふうにお仕事をするのか、国民にやさしいかどうか、を見ることが大切です。今朝のニュースでも、もう福祉分野の予算を削りそうな予算案でした。医師の報酬を下げると言っていました。高齢者の医療費の自己負担額も、人によっては引きあがるという情報があります。障がいを持った人も同じことでしょう。

 障がい者で手の使えない人は、選挙管理委員会の人が2人ついて、1人は車いすを押してくださり、もう1人が私の投票用紙に投票したい人の名前を書いてくれます。大変良い制度だと思います。昔は親や友達やヘルパーさんと行きました。その時に「〇〇さんに入れなさい」と、はっきり言われたこともあります。あまり近くにいる人と選挙へ行くと、誰に入れたかバレてしまうので、あまり好きではありません。障がい者が訴えて、第三者の人が書いてくださるようになったのです。 >>続きを読む

賛否両論

 ヘルパー不足で座り込みをおこない、札幌市民に訴えようとしていますが、知人から「座り込みは行政を責めることになり、なにもならない」と、少し怒っているような口調で言われました。私は、役所の人たちを責めたいわけでなく、障がい者の生きていく現状を知らない人たちに伝えたいだけなのです。私たちは40年間、役所といつも議論して時間をかけて、わかりあえてきました。わかってくださるまでは、責めるような形になりますが、それは当たり前のことだと私は思っています。

 いちご会を一緒にやってきた澤口京子さんに、「座り込みに行こうよ!」と言うと、彼女は「私たちは毎日座り込みをやっているじゃない。車いすにずっと座っているじゃない。それが座り込みだよ」と言われ、なるほどと思いました。車いすの人は、起きている限り365日社会の中で、座り込みをしています。そう考えると楽しくなってきました。座り込みというと過激に思えますが、立てない障がい者はみんな座り込みをしているのだ、と彼女は言いたいのでしょう。日本中で数えきれない人が、座り込みをしています。歩く感覚も忘れた人がたくさんいます。でも、楽しく生きています。11月1日の座り込みは、自由を勝ち取るための行動です。 >>続きを読む

座り込みをやりますよ

 過激なおばさんに、だんだんなってくるようです。でも本当は、ヘルパーが足りないからと言って座り込みをしても、人の心はなかなか動きません。色々あれこれおこなっているうち、本当のヘルパーの人口を増やす方法がわかってくるのだと思います。

 脳性まひ者の方で、お子さんを持つ男性がいます。その方の奥さんは、子供たちのために夜中にバイトをしています。必死に生きています。しかし最近、お風呂に入るケアを受けていましたが、「障がいが軽いから」とか「奥さんがいるから」などの理由で、ヘルパーを切られてしまったそうです。切った側にも辛い事情があったのでしょう。誰も責めることはできません。

 彼は上を向き、「ヘルパーさんにやりがいのある仕事って何だろう」と独り言のように言っていました。彼は、介護してもらう自分が嫌われたのだと思っているのかもしれません。

 私も手塩にかけて3年間ヘルパーを教えた人に、突然「辞める」と言われてショックを受けました。全エネルギーを使い、その人にケアを教えていました。ケアがうまくいくと、とても褒めました。ちょっと違う時は、忠告をしました。そのうちに私は、その人がとても可愛く思えるようになりました。その人が軽々と私の身体を持ち上げてお風呂に入れてくださるようになったとき、心の底から嬉しかったです。 >>続きを読む

もうすぐ選挙です

 札幌の山々は紅葉で美しくなってきました。私の家の窓からは山がたくさん見えるので、絵ハガキを並べてあるようです。(もう一度足指に絵筆を持ち、山々を描きたいなぁ)と足の指がうずきます。 >>続きを読む

心が折れても明るく生きていこう

2017年の10月に入りました。

年に一度の首の手術の結果の定期検診に行ってきました。この日はちょっと怖いので、あまり深く考えないように出かけています。紅葉は美しくなったかなぁ、と自分の心を弾ませるようにして行きます。

脳性まひによる首の緊張が入り、首の骨が顔の方に突き刺さるような気持ちになる時があります。辛いことです。でも、このような痛みがあっても恐怖感とかグチを言っても始まりません。定期的に三日間続けてあんまに行っています。

診察してくださった医師は、私の首を手術した方です。脳性まひ者のことはよく知ってる方です。私の首は骨が縮まってきて筋肉がかたまってきているそうです。頭蓋骨が少し削れているそうです。「もう手術することはないですねぇ。今度するとしたら首を全部固めるか、首の両方からボルトを入れます」と恐ろしいことを簡単に言いました。今の医師はなにも隠さないのですね、残酷なことを平気で言います。ちょっと私の心は覚悟をしてきたのですが、折れてしまいました。 >>続きを読む