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カラオケは薔薇色でした

 待ちに待ったカラオケに行ってきました。歩ける方たちは、ちょっとした時間とちょっとしたお小遣いがあれば、カラオケには簡単に行けるでしょうが、私は仕事に疲れたりヘルパー調整がうまくいかないときは、簡単には遊びに行けません。時折なんのために働いているのかな、と感じる時があります。でも、常に目標をもって楽しく生きることが、私の仕事だと思っています。6か月間くらいでしょうか、毎日「カラオケに行きたい」と呪文のように唱えていました。カラオケ屋が私にとっては遠い外国のように思えたからです。

 ついに先週、秘書が昼間ケアに入ってくださったので、「小山内さん、カラオケに行きましょう!」と威勢よく言ってくださいました。私はその言葉が太陽を浴びているような感じがしました。「行く!!やっと行ける!!ばんざい!!!」と叫びました。2人で行っても楽しくないので、ヘルパーさんといちご会のスタッフを誘いました。ヘルパーさんとは個人的に付き合ってはいけない、などといううるさい決まりがあり、友達になりにくいのです。でも、たまには同じ人間として割り勘でカラオケに行った方が、ケアもうまくいくのではないかと思います。

 カラオケごときで、ちょっと大げさだと思いますが、生きている限り今日明日の楽しみを抱えて生きていかないといけないと、私は常に楽しみをみつける方法を考えています。人は孤独な時もありますが、楽しいことをみつけ誰かと共に楽しんだら、孤独は消えます。ヘルパーさんと障がい者が対等な人間として付き合える時間だって、たまにはあっていいと思います。物をあげたらいけない、レストランに行ってもご飯を食べてはいけない、など悲しいですね。

 カラオケで私は、『愛の水中花』を一番はじめに歌いました。それだけで心がすっきりしたのです。(もう帰ってもいいかな)とも思ったのですが(笑)、他の人に悪いかなと思い何を歌おうか考えました。みんなが私をかばってくれて、私の好きな歌を探してくれて、歌うのを手伝ってくれました。みんなボランティアですね(笑)。対等な人間関係にはなれませんでした(笑)。でも、他の人も好きな歌を少し歌ってくれたので満足でした。

 私が一番胸にズキンときた歌は、もんた&ブラザーズの『ダンシングオールナイト』でした。それを歌った時、心が舞い上がってきました。若かった時のことが鮮やかによみがえってきました。片思いだった人と歌ったことを思い出したり、母とコンサートに行ったり、レコードをたくさん買ってもらったことを思い出したりしました。よくデパートへ行きジュークボックスを聴くのが大好きで、母にせがんで何回でも同じ歌を聴いたものです。私はささやかにおとなしく生きてきたと思っていましたが、とてもワガママであり、お金のかかった娘だったかもしれません。両親がなんでも私のやりたいことをやらせてくれたことに、『ダンシングオールナイト』を歌いながら、感謝できたのです。

 今度カラオケに行った時は、『ダンシングオールナイト』を3回くらい歌いたいです。XJAPANの歌も歌いたかったのですが、聴くのは好きだけど歌うのは難しいので、歌いませんでした。みんなでガヤガヤ歌いながら、3時間の時を過ごせたことは、外国旅行に行ってきたような喜びでした。次はなんの夢を持とうか考えています。XJAPANのコンサートにどうしたなら行けるか、これから静かに調べていきたいなと思っています。ご協力してくださった皆さん、ありがとうございました。

 3人で一緒に歌っています。言葉がでない時には都合がいいです(笑)。