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はじめまして、大泉洋さん

 今日は久しぶりに恵みの雨である。札幌は3週間くらい雨が降っていなかっただろうか。畑が心配であった。でも、雨が降りすぎないようにとも思う。日本に来ている台風も、今まで見たことのない動きである。大丈夫かなぁ。水害で流された人たちを「かわいそうに」と他人事のようには思えない。札幌もいつ川が氾濫するか、わからないからである。

 温暖化で暑くて眠れない日がある。あちこち体中がかゆくなり、ヘルパーさんに汗を拭いていただく。(あまり言うと疲れちゃうかな)と少し遠慮の気持ちがわく。でもあまり我慢すると、おでこの傷のように長引いてガンになることを知り、(我慢しないほうがいいんだ)と自分に言い聞かせる。

 札幌で『こんな夜更けにバナナかよ』の映画ロケがあった。私たちも映画のロケを見せていただいた。以前、映画監督の前田さんと松竹の石塚さんという人にお会いし、鹿野さんの思い出話をたくさんしたことが、ロケ見学に行けたきっかけであった。大泉洋さんは、やわらかな風のように現れて私の横に座った。「小山内さん、こんにちは」と声をかけられた時、私はびっくりして何を話そうか迷って、少し緊張した。映画俳優は楽な仕事だと思っていたが、とんでもない勘違いをしていた。何度も同じ台詞で繰り返し繰り返し演技する。私は一度でいいから(映画に出てみたいな)という憧れがあったが、俳優さんたちの姿を見ていると、とてもなれないなと思った。

 大泉さんに「鹿野さんは肺の力が弱いので、声が小さかったけれど、はっきり話す人でしたよ。病人と障がい者はちょっと違いますからね」と、生意気なことを言ってしまった。でも大泉洋さんは「そうですか!わかりました」とおっしゃってくださり、次の演技のシーンから、ちょっと喉に力を入れた声になったような気がした。「お仕事大変でしょう?疲れませんか?」と聞くと、「私たちはね、働けるときに働いておかなければいけません」と現実的な答えが返ってきた。

 彼は、言葉では表現できない優しい雰囲気を自然と漂わせるテクニックをもっている。私の心もほんわか暖かくなり、65年間生きてきた自分を振り返っていた。(障がい者だから絶対に愛してくれる人なんか現れない。自分から真剣に貪欲に愛さなくては一生女にはなれない)と思ってきた。でも大泉さんに会い、静かに愛されることを、時間をかけ待っていた方が良かった時もあっただろうな、と思ってしまった。たった5分くらい会って少しだけ話しただけなのに、自分の人生を振り返るなんて、本当に思いやりのある方だなと思った。

 女性として人間として、愛されるためには何が必要なのか。人を信じて自分も愛さなくてはいけないと思った。難しい生き方だなぁと深く感じた。でも、まだまだどこかにステキな人がいるのだな、ということを知ることができた。

 大泉さんに会えて、ラッキーな一日であった。私も映画には3秒出る。私の他にも、障害をもった人が出演する。みなさん、お見逃しなく見てください。私もどんな風に出るのかわからない。幸せの風を運んでくださった大泉さんに、心から感謝する。映画は2018年の冬に公開だ。お楽しみに。

 オレンジのチョッキを着ているのが、大泉さん。立っている人は、いちご会の職員をやっていて今はボランティアをしている金田さん。私の隣にいる女性が秘書の長屋さん。真ん中にいるのが私。

 大切な写真です。

小山内さんへ

小山内さん、お久しぶりです。

西村先生を偲ぶ会(渋谷)以来ですね。

鹿野君の映画、小山内さんも出演されているんですね。

映画の公開を楽しみにしています。

小山内さんも、お体に気をつけて!