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モデルケースという言葉はステキです。

 先日、札幌市役所にて札幌市長である秋元市長との対談をおこないました。対談させていただいたのは、重度訪問介護サービスを利用する小山内と鬼塚朗さんと堀楓香さんと、障害のある方の親御さんである小田島さんの4名です。

 

小山内「選挙のことについてお願いがあります。選挙会場にて、選挙ボランティアの人が車いすの扱い方をわかっていなく、段差を上がる際に危ない目にあったことがあります。選挙にかかわる人は全員、介助(ケア)の方法を学ぶよう、札幌市全区の選挙管理委員会に言ってください。」

市長「車いすの押し方など、選挙時には徹底させたいと思います。」

小山内「障がい者の就労時にヘルパーがつけられるようにして、障がい者も社会貢献できるようにしてほしいです。」

市長「ヘルパー確保も難しい現状ですが、ヘルパーという仕事への理解をできるだけ多くの人にしてもらえるように、我々も努めていこうと思います。障害のある方を雇う職場側の配慮が必要、という問題を解決する手立てを考えていかなければなりません。そのような職場のモデルケースをやってみて、皆さん方と話をしてシステムを組み立てていければいいと思います。」

小山内「モデルケースをやることは大切ですね。」

 

鬼塚「私は24時間ケアを求めていますが、札幌市から月720時間を断られました。このことについて市長はどうお考えですか?」

市長「札幌市では今、支給決定時間の上限をつけているが、上限の撤廃をすることを含め、『重度障がい者に必要な在宅介護の在り方検討会』で話し合ってもらっています。今後は上限を撤廃するような流れになると思います。」

鬼塚「ヘルパーの人材が少ないことについて、どうお考えですか?」

市長「若い人の数が少なくなっているため、ヘルパーだけでなく一般企業も人材不足な状況です。ヘルパーについて理解してやってもらう人の幅を広げていかなければと思います。」

小山内「看護学校の学生などが障がい者ケアのヘルパーにくるようなシステムを作るのはどうでしょうか?また外国人労働者を導入するシステムもあると良いと思います。」

市長「勉強している学生の実践経験は大事なので、そういう人たちに声をかけていくことが必要だと思います。」

 

堀「私は地域で暮らしていますが、支給決定時間が足りなくてヘルパーがいない時間があります。市長はどうお考えですか?」

市長「障害の有無にかかわらず、一人の人間として自分の生き方ができるように、サポートしていかなければと思います。色んな時間の制約があると思いますが、それを自由に使えるように、制限がなくなるように、我々もがんばっていこうと思います。」

堀「今、検討会が開かれていますが、もっと当事者の声を聴くべきだと思います。そして来年3月に終わる予定ということですが、自分たちの生活にとって大事な話し合いが来年で終わるのは納得できません。」

市長「検討会は来年3月で終わりますが、当事者の声を聴くことは引き続きやっていきます。」

 

小山内「全道の障がい者からの『札幌に来たい』という声をよく聞きます。全道各地へ、札幌市を見本として福祉を良くしていくように声をかけてください。」

市長「みんなが、自分の住みたいところで暮らせるようにしていかなければと思います。全道各地の障がいのある方達が、充実した福祉サービスを受けられるようにしなければと思います。」

 

小田島「月720時間の支給決定についてです。「不随意運動」などの条件は撤廃し、個々の状況と環境によって決定するようにしてください。」

市長「個々の状況をくみ上げられるように、検討会の中で話し合ってほしいと思います。」

小田島「介護給付費を上げるよう、札幌市民への理解を求めてください。」

市長「『この部分はもっとお金を上げて』と、市民みんなから言われます。使えるお金の上限は決まっているので、できるだけ要望に応じられるようにしたいと思います。」

 

これまで、少数の人たちが集まってケアの検討会をおこなっていました。その集まりに最近「札幌介助研究会」という名前をつけたので、これからも運動していきたいと思います。多くの人たちのご参加、おまちしております。

札幌市長の秋元さんがお会いしてくださり、にこやかに対談をしていただきました。障がい者が労働するときの介助をモデルケースとしておこなっていきたいとおっしゃってくださいました。この言葉を信じて、モデルケースの輪が広がっていくように、これからも訴えていきましょう。

市長さんとお会いしたことで、今年の大きな仕事納めになりそうです。