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42歳になった、札幌いちご会

今日は、札幌いちご会42年目の誕生日です。今日は事務所がお休みであり、私の家の静かな空間で、このブログを書いています。最近、あと何年いちご会をやっていけるかなと考えてしまうのです。周りの知り合いの人たちからは「定年退職した」と書かれた年賀状がたくさんきます。うらやましくもあり、残された人生なにをするのかなと考えています。私もまだまだ、やらなければいけないことがたくさんあります。でもちょっと、今は体がつらいです。心に鞭を打って、パソコンに向かっています。

いちご会の42年間は、夢と希望と失敗の繰り返しでした。いちばん大切にしてきたことは、言葉で言っても社会は変わらない、ということです。障がい者の生き方を頭でイメージし、やってみることにしました。アパートや一軒家を借り、障がい者が地域で生きるためには、どれくらいのケアがあれば生きられるのか、生活費はどれくらいあればいいのか、ということなどを記録に書き本を作りました。自費出版でしたが、その頃は障がい者の自立生活が珍しかったので、本がたくさん売れ、次の運動資金になったのです。

住むところの検証はできましたが、次の問題は、地下鉄があっても階段の上り下りを駅員さんに1回1回頼まなくてはならないことでした。これは何度も書いていますが、私たちは用事もないのに地下鉄に乗りに行きました。そのうちに駅員さんの中に腰を痛める人が出てきて、駅員さんの中からも「エレベーターをつくろう」という声があがりました。その時は本当にうれしかったです。これが本当の運動だと思いました。エレベーターを使い、地下鉄を楽に移動できるようにすることは、歩ける人にも必要なことだったのです。「障がい者は邪魔だ」と思う方がまだいると思いますが、障がい者が地域に住んでいなければ、スーパーなどはエレベーターもなく階段だらけだったと思います。今はベビーカーのお母さんたちも楽に歩いています。あの道は、障がい者たちが作ってきた道です。社会にいろいろな人が住んでいなければ、住みやすい地域にはならないということです。

42年目になり、私たちのおこなってきたことは間違いではなかったと思っています。でもまだ、障がい児は支援学校に入れられています。障がい者もまだまだ山奥の施設にいます。障がい者が地域で暮らせても、ヘルパーさんと恋愛関係になってしまうと白い目で見られ「別れなさい」と言われるそうです。人間が生きていく上で、恋愛は最高の経験です。でもそれをまだ抑えられている人がいるのです。結婚すると、「ご主人がいるからいいでしょう?」と言われ、ヘルパー時間を削られてしまいます。最近の障がい者は、結婚するとヘルパー時間が削られるので、籍を入れないようにしている、と聞きました。頭のいいやり方だと思います。男女愛し合うことは、籍を入れるか入れまいかは関係のないことです。でも子供ができたらどうするのでしょうか?難しい問題です。まだまだ、いちご会でやらなければならないことが山のようにあるような気がします。

最近も、6時にヘルパーさんに起こしてもらい、ストレッチ体操をおこない、次のヘルパーさんにバトンタッチして、洗面や食事をして、仕事に行っています。この生活スタイルはもう限界かなと思うのです。施設へ行って黙って寝ていたいなと思う時さえあります。でも、寝ていても手足の関節が固まってきます。お腹も空きます。トイレに行きたくもなります。優しいヘルパーさんの手を離さないためにも、やはり、いちご会をおこない生きていかなければなりません。最近はあちらこちらの老人ホームで悲惨な状況を聞くことが多くなりました。夜中に起こされ服を着させられ、トイレに連れていかれ、朝方からなんでも入っているおかゆを食べさせられます。ある人からは、「立派な建物に入ってもこのような生活しかできないと思うと、ケアする側もつらいです」という言葉を聞きました。

ヘルパーの人手不足の問題は、若い人の人口が少ないのか、外国にお金をあげる金額が多すぎるのか、オリンピックにお金をかけすぎているのか、なにが原因なのでしょうか。でもやはり私は、いろいろ悩むことはたくさんありますが、こうして車いすに座って秘書に原稿を書いてもらっている時が、大切な時間です。一日・一時間・一分でも大切にして納得できることをやらなければいけないと、動かない手ですが最近は透明な心の手で胸をたたいています。「今日も美智子がんばれ!生きるんだよ!あんたの定年は死ぬ時だ!」と言い聞かせています。

42年間も働き続け、まだこういうことで自分の胸をたたかなければいけないのか、と少し悲しくなる時があります。今は豊かに生きている中年の人たちが、もっと福祉に目を向けて、高齢者になりもし障害をもってしまうと悲惨な生活になるということを知って、頼もしい政治家を見つけなければいけません。難しいですね。でも私は今日からも、考えたことを原稿に書き、発表できる日を夢みています。明日に希望と夢をもつことが大切です。

いちご会の運営費となっている書き損じはがきは、年々減っており、なにか商売変えしなければいけないかなと、毎日考えています。どうぞこれからも、いちご会を応援してくださる皆さん、いろいろな切手・ハガキ・バザー品などを送ってください。そして運営資金になるアイディアがあったなら、教えてください。いつも私たちがお世話になっている上田弁護士さんは、「365個のケアを受ける小山内さん名言を考えて、日めくりカレンダーを作ってみてはどうでしょうか?これは売れるよ!」とおもしろいことを言っています。でもこの日めくりカレンダーは、誰が買ってくださるのでしょうか?おもしろいアイディアであり、ありがたく思っています。もっと具体的なことを考え、その日めくりをどういう形にしたらいいのかを考えていきたいと思います。でも、いちご会の資金のことを心配してくださる上田弁護士さんには、心から感謝いたします。このような人がいるととても助かります。

人間には知恵があります。それが生きる原動力になるとおもいます。これからもその知恵を送ってくださる方を、お待ちしています。43年目に向かって、今年はたくさんのイベントをおこなっていきます。