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選挙に行く恐怖

 今日、不在者投票に行ってきた。前の選挙では、車いすを押す人が素人であり、力づくで押すことにより私は車いすから落ちそうになった。また、選挙で投票する人の名前を言うと、「○○さんですね?」と部屋中に響くほどの大きな声で復唱された。

 私は選挙に立候補したいが、選挙に行くのは恐怖である。今回は、秘書に車椅子のシートベルトを確認してもらい、立候補者の名前を書く係の人に、「大きな声で言わないでくださいね」と確認をとった。「わかりました」と言ってくださったので、(今回こそ安心できる)と思い安堵した。

 しかしやはり、『不在者投票をなぜするのか』という理由に○を付ける欄があった時、「どうしてですか?」と私の方を向かずに秘書の方を向いて話した。

 また、投票したい人の名前を言うと、全部ひらがなで書いた。「なぜひらがなですか?ここに字が書いてありますから、漢字で書いてください」と私が言っても、「いや、あなたがよくわかるように、これでいいでしょう?」と言い、全部ひらがなで書いた。

 私は、また嫌な思いをした。はっきり「漢字で書いてください」と言っても聞いてもらえない。こんな状況を皆さん、どうお考えですか?

 私が二十歳で選挙に行ったときは、床に新聞紙を敷き、足で鉛筆をもち、投票用紙を新聞紙の間に挟み、自分で書いていた。あの頃がなつかしい。

 選挙に行くたびに、なにか悲しいことが起きる。障がい者の話をちゃんと聞けない人たちが、まだまだいることを知り、やはり私のような者が選挙に立候補しても落ちるのが当たり前だと確信した。

 しかし、こういう経験をしている人こそ議員になり、『障がいがあっても高齢者であっても子供であっても、同じ人間なんですよ。同じ目線で話を聞いてください』と札幌市民に言い続けてほしいと、改めて思った。

私の運動は、まだまだ終わってはいない。安心して生きていけるための挑戦に、勝った負けたはない。私は生きている限り、選挙に立候補しなければいけないと思った。ばかげた戦いだと思うが、誰かがばかげたことをやらないと、社会は変わらないのかもしれない。