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もう聞きたいことはないですか?

 私は今、病院のはしごをしています。皮膚科と形成外科と泌尿器科に通いつめて、検査をしたり爪をはがしたり色々な治療をおこなっています。痛み止めは毎日飲んでいます。病気になるのは慣れていますが、やはり病院の医師や看護師や放射線技師の人たちの、話しかけてくる言葉にちょっとイラつくことがあります。

 私の血管は細くて、注射をすることがとても大変です。看護師さんたちは「痛いの痛いの?もうちょっとだから、ガマンしてね。」と、5~6歳の子供に話しかけるように言うのです。私はもう歳ですから、(お年寄りにこのように話しているのかな?)と、いろいろ考えます。言葉はとても難しいです。

 医師と患者は、対等な人間として語り合うことが大切です。今、診てくださっている女医さんたちは、私に向かって普通に語りかけてくださることが嬉しいです。前にいた若い医師も、病気の検査のことを丁寧に話してくださいました。聞いたことには何でも答えてくださいました。そして最後に「もう聞きたいことはありませんか?」と、優しい口調でおっしゃったのです。(あぁ、この先生は神様だ。歳をとってもこの精神を忘れないでほしい。)と、祈る思いでした。「もう聞きたいことはありませんか?」と言ってくれる医師は、なかなかいないのです。「じゃあ、またね。」で終わります。

 私は何度も危篤状態になり、何種類の病気になったかわからないくらいです。でも病院関係者の中に、大人としての会話ができる人がいた時は、本当に嬉しいです。障がい者の皆さんも、同じことを経験されていると思います。優しい医療関係者がたくさん現れることが大切です。

 そのためには、患者さんも先生のどこが良かったかを具体的に伝えて感謝することが大切です。そうしたとき、先生たちも心を開いて話してくださるのです。やってみてください。

 

 東京の多摩美術大学の青木美紅さんが、私が出演した旧優生保護法についてのテレビ番組を見てとても興味をもったことで、私の写真を刺繍にして映像的に回転する連続絵の作品を作ってくださいました。先日、その作品を持ってきて見せてくださいました。とてもステキな作品で、彼女が障がい者のことにすごく興味をもってくださったことが嬉しかったです。

 私の本や絵葉書もたくさん買ってくださり、彼女の作品はもっと増えていくと思います。22歳の若いパワーを感じました。

ありがとうございます。

いつもありがとうございます。

どのようなお立場やご関係であっても、
お相手の方のお話しに耳を傾けること。

お相手の方のしぐさや態度から、
深いメッセージを読み取ろうとする意識を持つことは、
とても大切なことなのですね。