ナビゲーションメニューへ

オリィさんの優しい微笑みの中から

 11月2日、吉藤オリィさんの講演会をおこなうことができた。はじめて北海道大学にある学術交流会館の講堂を借りておこなった。真っ赤な椅子がありステキな会場であった。その日は天気が良く、イチョウの葉っぱが風に揺れ、美しいライトが光っているような感じがした。

 オリィさんは美しい俳優のようであり、サスペンスドラマに出ていてもおかしくない人であった。厳しい顔もするが、障がい者の人を見る視線がとてもやわらかく、「僕と一緒に考えて生きようね」と言っているような表情を浮かべていた。札幌いちご会は42年間、様々な講演会をおこなってきたが、今までで一番のイケメンの人だと思った(笑)。

 不登校になり孤独になり、その中から這い上がってきて、おもしろい車いすを作ったり、分身ロボットを開発している。車いすは姿勢が360度自由自在に動くものであり、乗ってみたいなと心の底から思った。孤独は暗いイメージがつきまとうが、孤独だったからこそオリィさんはプラスにしていったのだと思う。

 彼の話を聞いていると、生きている時間の中で無駄な時間はなにもないのだ、と言っているような気がする。大学に入り、尊敬する先生がいなかったから自分で研究室をつくったという。なんと天才的な発想なんだろうと思った。オリィさんは自分の経験を自慢して論文にするということは嫌いなようである。研究したことを実際に多くの人に見ていただき、紹介していただき、次の階段をのぼっていく、という生き方だと思った。彼の行動こそが人生の階段なのである。

 オリィさんは講演会が始まる前、舞台裏でパソコンを一生懸命に操作していた。「私のような言語障がいがあっても、私の言葉を認識して原稿を書けるようになる分身ロボットにしてほしいです」と言うと、真剣な顔をして「そうですか…あなたの言葉を読み込みませんか?」と聞かれ、「スマートフォンは大分良くなってきましたね。でも、まだまだ脳性マヒの言葉は複雑ですからね。でもそのうちきっと、私の言葉だけで原稿が書けるようになるでしょう」と言うと、「そうですね。僕もちょっと研究してみます」とおっしゃってくださった。私は心臓の音が高鳴ってきた。あまりにハンサムな人に話しかけると、言語障がいが強くなってしまった。

 今回の講演会は障がい者の方々も多く参加してくださり、大成功だったと思う。分身ロボットカフェをおこなってみたいと思っている。いくらお金を用意すればできるのかなと考えている。まず場所を探し、理解を示してくださる企業に呼びかけなければいけないと思った。

 夢はどんどんふくらむ。今日は国会で舩後さんがお話する。分身ロボットを使っているかどうかは、明日のぞいてみようと思う。障がい者の夢はどんどん広がっていく。人間すべての人が一緒に夢を描いていこう。

机の上にいるのが、オリヒメ(分身ロボット)です。右にいるのが、オリィさんです。黒いマントに包まれて、中にはあやしく色んなポケットがあります。その秘密は、11月10日(日)BS日テレで19時から放送される番組にてわかるかもしれません。

車いすの人たちが入りきれないくらいでした。

みんなツーショットを撮りたかったでしょうね。オリィさんは飛行機の時間があり、急いで帰りました。