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私たちの仕事

 ブログを読んでくださっている皆さん、あけましておめでとうございます。2020年は『20』と『20』が並んでおり、なにかステキな数字のように思えます。アヒルが泳いでいるようです。

 9日間もお休みをいただいて楽かと思っていましたが、家の中で車いすにじっと座っていることは体が痛くなったり首が痛くなったりして、立ち上がったり少し動いたりするほうが体の調子が良いことがわかりました。最近はちょっとずつ障がいが重くなっているようで、むせることが多くなったりしゃべることが大変になっています。でも、おしゃれをして生きます。

 友達のご両親から大きなカニを頂き、ヘルパーさんと分け合って食べようと思いましたが、ヘルパーさんは遠慮してあまり食べなかったので私一人でほとんど食べました。知らず知らずのうちにお腹が痛くなってきて、今日もまだお腹が痛いです。まったくぜいたくなことであり、自分の胃袋の大きさを知らなかったのです。あなた任せに食事介助をしていただいたことに深く反省をしています。

 大好きなお雑煮を食べていると、高校生の時に職場実習へ行ったことを思い出します。ひらがなタイプライターを箱に入れて足で引っ張って、老人ホーム中を歩いていました。少し障がいのあるおばあさんに「お餅を買ってきてくれないかい?」と、そっとポケットにお金を入れられました。老人ホームではお餅を食べてはいけないという決まりがあり、断るのに辛い思いをしました。自分も施設にいた時、母にお餅を買ってきてもらい友達と半分こして、喉を詰まらせないように真剣に食べたからです。「正月くらい、お餅を食べたいわね。お願いだから。」と、おばあさんは私に向かって手を合わせました。ふくらんだお餅を見ると、そのおばあさんの顔が浮かんでくるようなのです。食べ物の恨みはこわいですね。

 老人ホームでお餅を食べたい人は、たくさんおられると思います。小さくちぎってひと口ひと口食べさせてあげられたら、どんなにいいことでしょう。でも職員が足りません。一生懸命働きこの日本をつくってきた人たちが、お餅も自由に食べられない世界であることは、まったく切ないです。私はそのおばあさんの息子さんにタイプライターで手紙を書き、お餅を買ってくるように頼みました。すると奇跡が起き、息子さんがお餅とたくさんの果物を買ってきました。「あなたの手紙、よかったですよ。本当にありがとうございました。忘れかけていたものを思い出しました。」と言って、息子さんはお餅を小さくちぎり、お母さんに食べさせてあげていました。私は本当に嬉しくて涙が出てしまいました。

 (これが、私たちがおこなわなければいけない仕事なのかもしれない。)と思いました。ヘルパー時間数をたくさん頂いた皆さん、ヘルパーさんと一緒に老人ホームへ行き、一緒にお年寄りとパソコンを見たり、お子さんに手紙を書いてあげてください。でも、そんなゆとりのあるヘルパーさんはいませんね。チャンスが来ることを祈っています。私たちは国民の人たちに助けられて生きています。そのお返しは何にしようか、ということをいつも考えなければいけないと思います。今年もよろしくお願いいたします。