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ティッシュペーパーは生きるエネルギー

 65歳になると、なにやら色々な書類がやってきて、毎日頭が混乱している。難しい書類を見て、(一般の高齢者の人たちは、この書類に正しく書けるのだろうか)と思うこともある。私の場合は、秘書がいて色々アドバイスしてくれるので書類が書ける。

 あるスーパーでは1週間に1回、65歳以上の人は会計の後にティッシュペーパーを1箱もらえると聞いていたので、はりきっていた。しかしその曜日にはなかなかぶつからなくて、(あぁ私は一生ティッシュペーパーをもらえることはできないのだな)と残念に思っていた。歳をとっていくことは、非常に寂しいことであるが、ティッシュペーパー1箱もらって喜ばないと、生きている価値はないと思う。小さなことでも喜びを見つけなければ、日々なんのために生きているのかわからなくなってしまう。

 買い物の会計が終わりそうなとき、秘書はこっそりと「小山内さん、今日はティッシュをもらえる曜日みたいですよ」と、案内が書いてある紙を指さした。私は嬉しくなり、やっと夢が叶ったような気がした。でも心の奥底で(あぁ65歳か)と悲しみもやってくる。

 みんな生きているかぎり、歳をとる。昭和を生きた偉大な俳優さんや女優さんが亡くなっていくことを知り、日本の財産が消えていくような気がしている。人が死ぬことは悲しいことだが、真剣に働き世の中を明るくしていた人たちが死んでしまうことは、ひとつの歴史の階段がなくなるような気がしている。でもまた、若いイケメン俳優たちが次々と出てくることは、たくましいことである。

 レジでお金を払っても、ティッシュペーパーのことを店員さんが忘れているような感じだったので、(あら?もらえないのかな?)と不安に思った。「ティッシュペーパーは?」と聞くと、「あら!ごめんなさい!」とすぐに渡してくれたので、安心した。

 次々と社会の矛盾を感じながら働いていることは楽しいことだが、私が亡くなったとき、いちご会はどうなってしまうのだろうと心配だ。「そこまで考えなくてもいいんじゃない?」と、もう一人の自分がささやく。でもやっぱり、若い職員を雇い一人でも安心して生きていけるヘルパー派遣をやらなければいけないと思う。

 一人の障がい者に「小山内さんがいなくなったら、僕たち困るよ。どうやって運動を続けていいかわからないよ」と言われた。(知らないよ。私が死ぬときは死ぬんだから)と心の中で思った。私が亡くなったら、誰かが立ち上がり運動を起こすだろう。みなさん、一週間に一回ティッシュペーパーをいただきに行きましょう。それは障がいの重い人たちにとっては、ケアする人がいなければ行けません。来週ももらえるかなー?

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