株式会社OLDROOKIE代表取締役社長 松元拓也
<いちご通信223号(2025年2月号)より抜粋>

まさか自分が北海道のNPO法人にコラムを依頼されるとは…。
札幌いちご会の小山内理事長から「自分についての原稿を書いてください」とご依頼を受け、いざ、パソコンのディスプレイと向き合うことになった1月1日現在である。
昼過ぎに起床し、我が娘とおせちをつつきながらビールをかっ食らい、気持ちの良い眠気に襲われながら完全に出来上がった状態で、だ。
襲い来る睡魔に抗いながら、自分の人生を振り返る。
正直なところ、波乱万丈というよりは、わりと幸せな人生を歩んできたので、
大して面白みのない文章になってしまうかもしれないが、コーヒーのお供程度にお付き合い頂けたらと思う。
私は愛知県の知多半島にある常滑市というところに所在を置く、株式会社OLDROOKIEという会社の代表取締役社長をしている。
起業自体は22歳の頃に1度しており、現在の会社は2度目に起ち上げた会社である。
今後も原稿を寄せることもあるそうなので、1度目の起業や2度目の起業については、機会があればまた書いてみようと思う。

ここまで書いておきながら今更感が拭えないのだが、実は私、重度身体障害者である。
脊髄性筋萎縮症という難病で徐々に筋力が衰えていく病気だ。今では右手の人差し指と親指が数cmと左手の人差し指が多少曲がる程度である。
この原稿も特殊なマウスを駆使しながら書いているのだが、まぁ、だからなんだという話だ。
今の御時世、パソコンさえ動かせれば障害者も健常者も全く関係のないフラットな世界で戦える時代。今更、僕はこんな重度障害者でも頑張ってるんです、みたいなことを書いたところでしょうもない話である。
そんな考えの私だから、ということもあり
株式会社OLDROOKIEでは動画編集やWeb制作、そしてWebサービスの運営といったIT事業を行なっている。
また、これも皮肉な話だが、ICTやDX化が大きく進み、障害者と健常者の垣根が無くなってきているこの時代に、どの業種よりもDX化が遅れているのが福祉業界なのだ。
本来、障害をクリアすることができるITの導入を遅らせているこの業界に変化をもたらすために、OLDROOKIEでは福祉事業も行なっている。
変化をさせるためにはまずは現状を知らなければならないということだ。
そのために現在行なっているのが訪問介護と訪問看護事業だ。
そして、福祉とITをミックスさせてスタートさせた訪問サービスのマッチングサイト『ふくはぴ愛知』が、弊社がメインとする事業である。

今回、この『ふくはぴ愛知』を人気Youtube番組の『令和の虎』で知った札幌いちご会さんから
「ふくはぴを北海道でも拡げたい」という申し出を受け、関わりを持つことになったのがこのコラムを寄稿するきっかけだった。
次回では、ふくはぴ愛知の開発の経緯や背景について書いていきたいと思っている。
また、松元についてもっと知りたい方はTiktokやインスタグラム、X(旧Twitter)をフォローして欲しい。
それでは、また。


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